猫は飼い主をじっと見ている。
我が家の猫山は、じっとりとした愛情を、向けてくる。もうそれは、それは重いくらいに。にゃん丸をかわいがっていると、遠くからじいっと見ていることがある。俺も構ってほしいにゃ。そんな感じ。
飼い主が、いそいそと出かける準備をしていると、「どこかに行くのかにゃ」と察知した顏で、二匹とも起立して様子をうかがっている。飼い主、いなくなる、猫淋しい。一大事にゃ、とばかりにガン見する二匹のにゃんず。
テーブルをどけると一目散にケージに避難する。これも飼い主の一挙手一投足を毎日、じーっと見ているから次に出る行動が分かるんだろう。猫の最大の敵、掃除機だ。これをかけるとケージの中で恐怖に怯えている。
とにかく、猫って飼い主を観察するのが、好きなんだと思う。
飼い主が弱ってるにゃ。猫の行動は・・?
独身時代のとある日、仕事で嫌なことがあったのと、30過ぎて彼氏もいないという状況が相まって弱っていた私は、しくしく涙を流していた。そんな時、先代猫は私の傍らに寄ってきて、心配そうに顔を覗き込み、ゴロゴロ言って慰めてくれた。結婚して、主人の体調が悪い時にも、先代猫は寄り添い、飼い主を気遣った。猫はとても優しい生き物なのだ。
そう。そして先日、頭痛がひどくて緩慢だった私をじいっと見ていたのか、猫山が行動を起こした。机に突っ伏したわたしの足に、こつん、何か当たる。なんだろう、と見てみると、私の足元に猫山の大好きなお気に入りのおもちゃ。そして、机の下からじんめり見ている猫山。どうやら心配して、お供え物をしてくれたらしい。なんて心優しい猫だろう。
ちなみに、にゃん丸は特に心配もしてくれなかった。何しろ、ジャイアンな性格なので、飼い主を気遣うという気持ちは今のところ持ち合わせていないようなのだ。
猫同士ではどうなのか・・?いじめられても心配する猫山
では、猫同士で心配したり気遣ったりすることはあるんだろうか。我が家のにゃんず、猫山とにゃん丸のケースで見て行くと・・・結論を先に言えばある。ただし、他の猫たちは分からない。あくまで我が家のにゃんずの場合。
猫山はにゃん丸に散々な目に合わされているが、にゃん丸が、何かを吐いていたりすると、心配そうにのぞき込んでいる。また、リビングを隔てた扉に、一匹取り残されている時は、にゃあああああ、にゃあああああと大騒ぎする。要は、「にゃん丸を出してやれにゃーー」ってことなんだろう。
その逆で、にゃん丸が猫山を気遣うことは・・・・うーーん。ちょっと今、思いつかない。やっぱり性格なのかもしれない。もしこの先、にゃん丸が猫山を気遣う時がくれば、またブログに書くとしよう。